あなたの生理、大丈夫?
成熟した大人の女性にとって、生理はとても身近なもの。わずらわしさを感じることもありますが、実は、美しく潤いのある肌や髪、心の安定を保つ重要な役割があり、女性らしさを守るためにも欠かせない存在なのです。
長いお付き合いになる生理、その効果を最大限活かして外見だけではなく内面からの輝きも手に入れましょう。
キレイのもと「女性ホルモン」
生理は、主に卵巣でつくられる2種類の女性ホルモン(エストロゲン・プロゲステロン)と、その分泌を指令する脳の視床下部によりコントロールされています。
女性ホルモンの分泌量は、一生のうちにティースプーン1杯程度。とても少ない量ですが、別名「美と健康のホルモン」と呼ばれ、女性らしい体や心、骨の強度、記憶力や集中力、妊娠をつかさどり、女性はこの恩恵を多大に受けています。
このホルモンの材料は、食べ物の中に含まれるたんぱく質や脂質、ビタミン、ミネラルです。栄養の偏りや食事をしないなど食べることをおろそかにする生活は、女性ホルモンの材料不足や自律神経を乱すことにつながりさまざまなトラブルを引き起こします。
正常な生理周期の目安は25~38日、3~7日程度続きます。生理の予定日から1週間ほどずれるものや、一時的に前後するものはおおむね正常です。 このリズムが大きく乱れた状態を「生理不順」といい、肌荒れやむくみ、髪のパサつきや切れ毛、爪の割れや貧血、肩こり、冷え性、頭痛、疲れやすさなどトラブルを引き起こします。
デリケートな問題なのでつい対応が遅れがちですが、妊娠や出産、健康や心の安定と密接に関わり、長引くと骨への影響も心配されることから、軽視せずに早めの対処を心掛けましょう。
生理周期が乱れる原因
現代の女性を取り巻く環境は、生理のリズムを乱しやすく、そこから起こるさまざまな不調を抱える人が増えています。
生理は脳や神経からの指令でコントロールされているため、ストレスや睡眠不足、不規則な食生活や無理なダイエット、過度な運動による体への負荷など、心身に負担がかかる生活は自律神経やホルモンバランスを崩すことに繋がり、生理不順を引き起こすキッカケとなります。近年問題になっている女性の痩せ過ぎも、体への影響が心配されています。