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コロナ禍に苦しむ業者を救え!食材をお取り寄せしてフードロス削減

新型コロナウイルスの影響で大きな打撃を受けた飲食業界。その皺寄せは生産者にまで及びます。そのまま放っておいては大量の食品が廃棄されるうえ、生産業者の経営が立ち行かなくなってしまう恐れがありました。そこで、飲食店や学校給食センターに納入予定だった食材を販売する試みが始まり、今もなおその取り組みは続けられています。このような活動を応援するために、その内容や扱っている食材の魅力をご紹介します。

学校給食の廃棄をなくす!うまいもんドットコム

引用:うまいもんドットコム「食べて応援!学校給食キャンペーン第2弾」

今年の春に全国の大多数の学校で休校措置が取られたことで、学校給食関係者に大きな影響が出ました。えいようJoinの登録者には、学校給食に関わる仕事に携わっている管理栄養士も多くいます。このような状況で特に深刻だったのは食材廃棄問題と、それに伴う業者の大幅な赤字です。大規模なフードロスと経済の落ち込みを防ぐため、農林水産省が開始したサービスが、業者と消費者のマッチングを行う食品販売サイトでした。通販サイト「うまいもんドットコム」の中に「食べて応援!学校給食キャンペーン」特設サイトを設置したのです。

現在、その第2弾が開催されています。クラスターの発生によって臨時休校となる学校が出たり、オンライン化が進んだことで休校を延期する大学などの高等教育機関があったりと、未だにキャンセルが相次いでいるからです。キャンペーンの対象商品は随時追加されており、お得な値段かつすべて送料無料で提供されています。栄養価や安全性が高い学校給食用の食材が購入できるのはここだけです。興味のある方や飲食店を経営されている方は、ぜひ一度サイトをご覧になってください。

関連:うまいもんドットコム「食べて応援!学校給食キャンペーン第2弾」

業者の食品ロスを削減!Wakeari(ワケアリ)

引用:Wakeari(ワケアリ)

新型コロナウイルスによる長期間の自粛や経済の停滞によって、飲食に関わる多くの方々が困難に直面しています。食材を仕入れたは良いものの売る先がなく、大量に在庫を抱えている卸売業者や製造業者などを救うべく、InSync株式会社が立ち上げたのが「Wakeari(ワケアリ)」という通販サイトです。

食品を中心に、あらゆる品を「訳あり商品」として出品・販売できる仕組みになっています。消費者にとっても、普段なかなか手が出せないものをリーズナブルに買える良い機会になるので、業者と消費者の相互満足を実現できるサービスなのです。

業者側の利用に際して、月額や掲載料、売上手数料は一切かかりません(2020年9月現在)。当初、この無料キャンペーンは6月末までの予定でしたが、継続的な支援が必要と判断した運営会社の意向により、7月以降も負担を最小限に抑える取り組みを続けています。

お酒や贈答品、お土産など、学校給食キャンペーンとはまた違った商品が多数掲載されているので、こちらもぜひご覧になってください。

関連:Wakeari(ワケアリ)

全国の生産者を直接応援!食べチョク

引用:株式会社ビビッドガーデン「メディアキット」

上記の2サイトとは異なり、食べチョクは新型コロナウイルスが蔓延する前から運営されているサイトです。全国の生産者の方々から直接食材をお取り寄せできる産地直送サービスで、生産者と消費者を繋いでいます。何でも出品できるわけではなく、食べチョクの厳正な基準をクリアした高品質な食材のみが揃っているので安心して購入できます。デパートや他のECサイトではなかなか出会えない品が豊富なのも特徴です。

食べチョクは「生産者のこだわり」を広め、適正に評価される場として、多くの生産者と消費者を繋いできましたが、このコロナ禍を受けて農家や漁師の方々の支援の場としても大きな役割を果たしています。せっかく作ったり獲ったりしても、飲食店や宿泊施設などの仕入れが減ったことで、卸す先がなかなかありません。

そこで食べチョクは農林水産省のインターネット販売推進事業に参加し、生産者に新たな販路を開いたのです。対象品目はすべて送料無料。ここでしか出会えない新鮮で美味しい食材を、ぜひチェックしてみてください。

関連:食べチョク「元気いただきますプロジェクト」

各サイトに掲載されている食材の栄養効果

それぞれ異なった特徴を持つ3つのサイトですが、皆さんが気になるのは味と値段、そして取り扱われている食材の栄養価ではないでしょうか。そこで、これらのサイトで扱われている商品の中からいくつか食材をピックアップして、栄養効果を簡単に解説します。商品を購入する時や毎日の食事作りの参考にしてください。

イワシ

イワシは非常に栄養価が高く、特にEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)に代表されるn-3系脂肪酸(オメガ3脂肪酸)が豊富な食材です。これは体内で作ることができない必須脂肪酸で、血液中の中性脂肪を減らしたり、皮膚炎を予防したりする働きをします。

また、DHAは脳の機能維持にも関係しており、記憶力や集中力を高める効果もある栄養素です。既に医療分野では、認知症やアルツハイマー病の予防や治療にも使われています。日頃から積極的に摂って脳と身体の健康維持に役立てたいですね。

鮭には上述したn-3系脂肪酸の他に、n-6系脂肪酸(オメガ6脂肪酸)もバランスよく含まれています。これも必須脂肪酸の一種で、身体に良い働きをする脂質です。脂質は悪いものというイメージがありますが、一般的に良くないとされるのは肥満や心筋梗塞など循環器疾患の原因となる飽和脂肪酸や、心血管疾患(CVD)糖尿病のリスク高めるトランス脂肪酸です。

これらの悪質な脂肪酸を良質な必須脂肪酸に置き換えることで、生活習慣病予防に繋がります。脂身の多い肉よりは、鮭などの魚を選ぶと良いでしょう。

焼き海苔

海苔の原材料は海藻です。海藻類にはカリウムやカルシウム、鉄などのミネラルが豊富に含まれています。カリウムはナトリウム(塩分)と密接な関係がある栄養素です。ナトリウムを体外へ排出できるため、高血圧やむくみ予防になります。カルシウムは知っての通り骨を丈夫にする効果があるので、成長期の子どもや高齢者には特に欠かせない栄養素です。鉄は貧血予防・改善に役立つ栄養素として知られていますが、骨の健康維持にも関わっています。肉や魚と一緒に摂ると体内での吸収率が上がるので、動物性食品と一緒に食べるのがおすすめです。

馬肉

馬刺しで有名な馬肉は、低カロリー・低脂肪のヘルシーなお肉です。しかしながら、女性に嬉しい鉄やたんぱく質が豊富な栄養価の高い食材でもあります。特筆すべきはアミノ酸の含有量。中でも、グルタミン酸とアスパラギン酸の多さには目を見張ります。

うまみ成分であるグルタミン酸は、食材の風味を引き立てる他、食欲を増進させたり消化を促したりします。また、アスパラギン酸には疲労のもととなる乳酸を分解したり、肌の新陳代謝を促進したりする働きがあるので、疲労回復やスキンケアに効果的です。マイナーなお肉でありながら人気が高いのも納得ですね。

イチゴ

イチゴには皮膚やコラーゲンの合成に役立つビタミンCが豊富に含まれています。100gあたりに含まれる量は62mg。レモンは100gあたり100mgなので、いかにイチゴのビタミンCが多いかが分かります。しかもイチゴは種や皮を取る必要がないため、手軽に食べられる食材としてはレモンよりもビタミンC補給に向いているのではないでしょうか。

また、イチゴは葉酸も比較的多く含んでおり、貧血予防や赤ちゃんの健全な成長にも効果があります。生のイチゴが市場に出回っていない時期でも、冷凍イチゴを上手く活用して食事に取り入れると良いでしょう。ちなみに、冷凍品は鮮度が高いので栄養素の損失を最小限に抑えられます。

まとめ

今回は少々いつもと趣向が違うコラムになりましたが、気になるサイトや商品はあったでしょうか?

各サイトの理念に共感した方や、気に入った商品があった方は、少しでも良いので生産者や食品業者の方々を援助していただけたらと思います。困った時こそお互い様の精神で助け合いましょう。

また、えいようJoinに登録している管理栄養士には栄養教諭免許の保持者や、献立作成経験者などがいます。このような時代だからこそ食育活動に力を入れたい企業様や、現状を打破する新たなレシピを求めている飲食店様は、一度えいようJoinにご相談ください。

販促の一環として管理栄養士が栄養素の面から食材のコメントをしたり、レシピ作成をしたりするなどのお手伝いも可能です。これらをセットにした商品販売用LPの制作なども承ります。食に関することなら、えいようJoinと登録管理栄養士が皆さまのお力になります。

参考:厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」
参考:文部科学省「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」

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