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【パルシステム】うちの子、ちゃんと噛めているのかな? 幼児期における咀嚼の重要性とは

離乳食がはじまると「丸飲みしていないかな?」「ちゃんと噛めているのかな?」そんな心配を抱える保護者の方、たくさんいらっしゃるのではないでしょうか? 「噛む」とはどういうことなのか、どうやったらしっかり咀嚼するお子さんになるのか、現役管理栄養士がお伝えします。

「噛む」という行為、いつ覚えるの?

「噛む」と一言で言っても、実は「噛んで」「飲み込む」までがセットです。それぞれ別の機能で、難しく言えば「咀嚼機能」と「嚥下機能」に分けられます。

赤ちゃんが生まれてすぐは、母乳やミルクを飲んで成長します。この時には、哺乳反射という反射を持ち、母乳を飲むのに適した形の上あごと舌の動きを使って母乳を「飲んで」います。
生後5か月頃になると、よだれの量も増え、身の回りにあるものを口へと運びはじめます。この頃に離乳食もはじまります。

この離乳食期のなかで、「噛む」と固形の物を「飲み込む」ことを覚えていくのです。

「まさか、噛むことを覚える時期がそんなに早いとは思っていなかった」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。言葉が通じるようになってから「噛み噛みね、よく噛んでね」と声掛けをすれば良いと思っていませんでしたか?
実は違います。その時には、すでに「噛む」は無意識の習慣として身についた機能として完成しているのです。「よく噛む子」に育ってもらうには、この離乳食期が肝心です。

噛むことのメリットとは?

噛むことのメリットは、たくさんあります。
この言葉、ご存知でしょうか。

「卑弥呼の歯がいーぜ」

ひ〉肥満防止:よく噛むことで満腹中枢が刺激され食べ過ぎを防ぎます

み〉味覚の発達:よく噛むことで食べ物本来の味を感じられるようになります

こ〉言葉の発音:噛むことで口周りの筋肉が発達し、発音がよくなります

の〉脳の発達:噛む圧力でポンプの役割をして頭部への血流を促します

は〉歯の健康:唾液が多く出ることで口内環境が良くなり、虫歯を予防します

が〉がん予防:唾液に含まれる酵素にがんを予防する作用があります

い〉胃腸快調:よく噛んだ食べ物が胃腸へ届くので、消化を助けます

ぜ〉全身の筋力アップ:噛むという行為は実のところ全身の筋肉を使っているため、筋力がアップします

 

よく噛むことをしっかりと身につけ習慣化していくことで、将来の健康寿命の延長にも繋がることが、一番のメリットかもしれませんね。

噛むために必要なこと

噛む力をつけるためには、必要な留意点があります。それは主に次の4点。

①大盛りを口に入れない

たくさんの量を一度に入れてしまうと、口の中の処理が追い付きません。そのため、少しだけ噛んですぐに喉へと食べ物を送って飲み込んでしまいます。

②口の中がなくなってから次の一口を

これも、①と同じ原理です。
食べたい気持ちが先行し、次から次へ口に入れると噛むことが追い付かず、すぐに飲み込んでしまいます。口の中が空になったことを確認してから次の一口に進みましょう。

③食べ物が口に入っているときに水分で流し込まない

食べ物が口のなかにあるとき、水分を流し入れると、水分と一緒に口のなかの食べ物を飲み込んでしまいます。噛まずに飲み込む癖付けになってしまうので気をつけましょう。

④足をしっかりと床につける

足がなぜ関係するのかと思われるかもしれませんが、実は噛むことは全身運動。足が床につくことで、「てこの原理」で口内に力が入ります。
そのためご飯を食べるときには、足が床につくように調整できる椅子を選択すると良いでしょう。

 

ぜひお父さんお母さんの口元ももぐもぐと動かして見せながら、進めてみましょう。

噛むことをおぼえる時期におすすめの食材

離乳食期から幼児食期にかけて、噛むのにおすすめの食材が下記になります。

適切な軟らかさに茹でた野菜

離乳食期は各月齢に合わせた軟らかさ、大きさのお野菜に出会わせることが大切です。
また、生後9か月以降は1㎝~1.5㎝サイズのお野菜を頬まで使って噛んで食べさせましょう。この時に特に味付けは必要ありません。野菜本来の味で充分です。

主食はごはん(お粥)に

パンや麺類は、すぐに飲み込んでしまいます。主食をご飯にすることで噛む力がついてきます。
ちなみに玄米は離乳食期だと消化に良くないので、幼児食に上がった2歳以降からはじめると良いでしょう。野菜やお米は、素材の味もしっかりと感じられるので、味覚の成長にもおすすめですよ。

離乳食期の子どもにも安心 パルシステムを活用しよう

離乳食にも安心して使用でき、買い物に行く手間を減らす宅配サービスは、子育ての必須アイテムです。お米や牛乳などの重い商品も持ち運ぶ必要がありません。

パルシステムでは、米と青果には、「コア・フード」「エコ・チャレンジ」という独自の栽培基準を設けています。めざしているのは、人体や環境への影響が大きい化学合成農薬を避け、化学肥料の削減を通して健康な土づくりを進めること。「コア・フード」と「エコ・チャレンジ」のマークが目印です。

 

 

パルシステムが掲げる7つの約束

パルシステムの商品は、単なる「モノ」ではなく「食」と「農」をつなぎ、いのちの力があふれる社会を、次の世代にきちんと手渡したい、という思いを込めて次の「7つの約束」の実現をめざして商品づくりを進めているそうです。

1. 作り手と「顔の見える関係」を築き、信頼から生み出された商品をお届けします。

2. 食の基盤となる農を守るためにも国産を優先します。

3. 環境に配慮し、持続できる食生産のあり方を追求します。

4. 化学調味料不使用で、豊かな味覚を育みます。

5. 遺伝子組換えに「NO!」と言います。

6. 厳選した素材を使い、添加物にはできるだけ頼りません。

7. 組合員の声を反映させた商品づくりを大切にします。

食育や、離乳食にも配慮されたパルシステムは、お子さんがいらっしゃる方におすすめの宅配サービスの一つです。この機会に、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。

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