元えいようJoin事務局スタッフだった浅野蘭さん。管理栄養士免許取得当初より強かった独立志向のもと、さまざまな経験を積み、3年前フリーランスに転身しました。自分が大好きな「食べる」という行為を通して人々の幸せをサポートするにはどんな道があるのか、常に意識してお仕事に取り組む彼女の経歴や今後の目標についてお伺いします。「せっかく管理栄養士になったのに資格を活かせていない気がする……」「今のお仕事は自分が本当にやりたかったことと乖離していないだろうか……」等、現状に悩んでいる管理栄養士さん必見です！

こんな管理栄養士さんにお話を伺いました！

食べることが大好き！ 我慢せずきれいになる方法が「管理栄養士になる」だった！？

えいようJoin：では、早速ですが管理栄養士を目指したきっかけを教えてください。

浅野さん（以下敬称略）：私の場合もともと管理栄養士になろうと思って学校に進んだわけじゃないんです。小さい頃から食べることが大好きだったんですけど、思春期になると体型とかニキビとか、いろいろ気になってくるんですよね。でも食べるってことは我慢したくなくて(笑) だったら食べながらきれいになれる方法を学ぼうと思って、大学では栄養学を専攻したんです。
あと、進路を決めるタイミングで若くして叔父が亡くなったんです。身近な人が亡くなったのは初めてだったので、かなりショックでした……。「自分の親が将来健康を損ねたらどうしよう」とか「悲しい想いをしている人が身近にいるとき、自分は何ができるだろう」とか、いろいろ悩みましたね。それも栄養学を学ぼうと思ったきっかけのひとつでした。

えいようJoin：「自分が好きなこと」「自分ができること」を突き詰めていたらこの道に行き着いたという感じなんですね。

浅野：卒業後は栄養士として委託給食会社で働きましたが、調理に追われて毎日忙しく過ごすなかで、どうせなら栄養学を極めたいという気持ちになったんです。ただ私の性格上、不規則かつ体力勝負な部分がある調理現場のお仕事をしつつ国家試験の勉強をするのが難しくて……。

えいようJoin：かなりハードですよね……！

浅野：そうなんです。なので一旦この業界から離れることにしました。一般企業に転職して事務のお仕事に就いたんです。土日祝日がお休みと決まっていたので、そこは勉強に専念しました。無事最短期間で管理栄養士の資格を取得し、今はフリーランスとしていろんな案件に挑戦しています！

えいようJoin事務局時代に事業の立ち上げを経験　マーケティングができる管理栄養士に

えいようJoin：えいようJoinの事務局でスタッフとして働いていた時期もあるんですよね。

浅野：はい！ もともと自由人の気質が強く、どうせ管理栄養士として働くならフリーランスが良い！と考えていた私は、独立して活躍している管理栄養士の方が催す勉強会に参加していたんです。そこでご縁があって……フリーランスでやっていくためにはいろんな経験を積むことが必須だなと思いまして、えいようJoinさんにお世話になることに決めました。

えいようJoin：そういった経緯だったんですね。えいようJoinではどんな学びがありましたか？

浅野：実は私が参加したとき、えいようJoinは立ち上がったばかりのタイミングで。「事業の立ち上げ」というものに密に参加させていただきました。市場・競合調査やコンセプト設計、ターゲティング、SNS戦略等やることがいっぱい！ 次々に新しいことが学べてとても楽しかったです。
学びが増えていくなか、「私自身のやりたいことを自分の力で自由に実現させたい」という気持ちも日に日に大きくなって……。事業体制が落ち着いてきたころ、えいようJoinを卒業して念願のフリーランスになりました。

フリーランスは人との繋がりが命！ 好意を持ってもらえる自分になる

えいようJoin：フリーランスになったことで、何か変化はありましたか？

浅野：すごく自由にお仕事ができています。早朝から夜遅くまで1日がっつり業務をこなしてその後2日連続で何もしないとか、1週間通して丸1日の休日はないけど午前中働いて午後は遊びに出かけるとか……。その時々で自分に合った働き方ができています。

えいようJoin：それは良いですね！ 負担も軽くなりましたか？

浅野：そうですね。お仕事に向き合っている時間だけだと、会社員時代と比べて7割くらいに減りました。収入的には130%くらいにアップしたんですけど(笑)
でも、ここまでくるにはフリーランスになってから2年くらいかかりました。個人でお仕事をしているので、すべての結果が良くも悪くも自分の責任になります。会社員のように何もしなくてもお仕事や役割を与えられる訳ではないので、自分から獲得しに行ったりお仕事自体を作っていったり……という意識がないとフリーランスという名の無職になってしまいます(笑) 反対に、しっかりと自分から行動を起こしてクライアント様の期待に応えることができれば、継続的にお仕事をいただけます。

えいようJoin：かなりシビアな世界ですよね……。フリーランスでお仕事するうえで意識していることは何ですか？

浅野：「信頼してもらえる自分でいること」ですね。正直チャンスはいっぱいあると思っています。いつ、どこで、何がお仕事に繋がるかわからないので、人付き合いを大切にして誰からも好意を持ってもらえるような自分でいることを意識しています。
それから「まずはやってみること」。これはこれからフリーランスを目指す方にも言えることだと思うのですが、実績がないうちにいきなり自分好みのお仕事を選りすぐってしまうとなかなか案件の獲得に繋がりません。せっかく獲得できたとしても「生活していくためのお金を稼ぐ作業」になってしまう場合が……。
それよりは実績がなくても手を出しやすいコラムの執筆やレシピ配信等を中心に、まずはやってみる方が自分のこだわりや信念を形にできると思います。会社員を続けながらでも「週末だけ」とか「平日の夜だけ」とか、時間をつくることはできると思うのでぜひ挑戦してみてください！

管理栄養士として人の幸せに繋がるサポートを！

えいようJoin：では最後に将来の展望を教えてください！

浅野：1番はお菓子のブランドを立ち上げたいと思っています。今は少しお休みしているのですが、健康をテーマとしたカフェを1年ほど営業していました。その時にお出ししていたクッキーやケーキがすごくお客様に喜ばれて……。お店をお休みする際に、「お菓子だけでもネットで販売してくれないか」というお声もいただいたんです。それがとても嬉しくて。せっかくだったら自分のブランドを立ち上げて本格的に販売したいな……と考えているんです。

えいようJoin：それはすごいですね！ 私もぜひ食べてみたいです！

浅野：ありがとうございます(笑)
あとは栄養指導も本格的にできる管理栄養士になりたいです。えいようJoin事務局時代にMISS GRAND JAPANファイナリストのサポートを担当したことがあるんですが、サポート期間中にどんどん美しくなっていく出場者さんを傍で見ていて、もっと栄養指導について学びたいと考えるようになりました。
お菓子のブランド立ち上げもそうですが、お客様の笑顔が見られる「人の幸せに繋がるお仕事」を増やしていけたらなと思っています！