自宅サロンは家賃を抑えられるため、新たに参入するリスクが低いです。さらに、自分の都合に合わせて働けるので開業しやすく、年々増加傾向にあります。その一方で失敗する方が多いのも事実……。しかし、年々住居仕様のプライベートサロンは需要が高まってきているのです!上手くコツを掴めば、よく言われがちな「趣味の延長」ではなく、立派なビジネス・事業として成り立ちます。今回のコラムでは、自宅サロンの強みを活かした経営方法、人が集まるサロンの作り方をご紹介!これから開業したいという方も、個人経営でのサロン運営に悩んでいる方も、ぜひ最後までご覧ください!!

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自宅サロンの集客のコツ

認知度を高める

どんなに素敵なサロンでも、サロンの存在を知ってもらわなければ話になりませんよね。まずは、サロンの認知を周囲に広めることが大切です。自宅サロンの多くは、外から見ただけでは分かりづらく、住宅街の中にあることが多く、アクセスも良いとは言えません。だからこそ、自分から積極的に外へと働きかける必要があります!

認知度を高めるための具体例としては、各種ポータルサイトでの掲載、HPや専用のSNSアカウント作成などです。また、自宅サロンに来るお客様の多くは近隣の方が多いため、ウェブ以外での集客も有効です。たとえばチラシの掲示や配布、地元の情報誌への掲載などが挙げられます。

「どのようなお客様に来てもらいたいか」、「そのお客様はどんな媒体を見るのか」、「サロン情報を見た時に行きたいと思えるのはどのような内容か」の3点を意識して集客に努めましょう。

また、可能であればサロン付近やサロン前にポスターを貼ったり、看板を置いたりすると、今までサロンの存在を認識していなかった方にも意識してもらえます。それだけでなく、初めてのお客様でも見つけやすいので、特別な事情がない限りは目印になるものを設置しましょう。

できる限りの情報を開示する

自宅と兼用である以上、詳しい住所や外観の公開をためらうオーナー様は多いと思います。それは安全面を考えても当然のことですが、あまりに閉鎖的な情報量ではお客様はどのようなサロンなのか分からないため、不安を抱いてしまい、サロンへ来たがりません。ですので、住所や外観など、どうしても公開したくない情報以外は丁寧に紹介すると、お客様の不安を拭えるだけでなく、行ってみたいと思わせることができるでしょう。

特に開示すべきなのは「サロンのコンセプト」、「メニューと価格」、「(あれば)お客様の声・口コミ」、そして「サロンの雰囲気が分かる写真」です。なかでも、写真はサロンの顔とも言うべき大事な宣伝材料です!ビューティーパークに登録される店舗様にも、内観や施術写真、仕上がりの写真を多く入れることを推奨しています。写真の綺麗な撮り方については、過去に別のコラムで紹介していますので、まだ読んでいないという方は目を通してみてください!

過去コラム:美容院で写真を綺麗に撮影するコツ

地域に密着する

先述した通り、自宅サロンの多くは近隣からのお客様で成り立っています。ですので、普通のサロンと差別化する為にも地域密着型を目指しましょう。地域の行事には積極的に参加したり、ブースを出せるイベントなどにはできるだけ出店したりする方が良いです。その際お店として出すものは、サロン関連のものでなくても構いません。ただのフリーマーケットでも良いので、とにかく地域の方々に顔と名前を売ることが大切です。

もしくは、いっそ自分でイベントを開催しても良いかもしれません。自宅でなくても、公民館やコミュニティーセンターの一室を借りて、誰でも参加できるようなイベントを開き、そこから徐々にサロンのことを知ってもらうのです。実際に、フラワーアレンジメントやアクセサリー作り、アロマ体験やヨガ教室などを開催しているサロンがあります。近隣のサロンとコラボイベントをしている方もいますよ。夏休みなどの長期休暇には、お子様の自由研究に役立ちそうなワークショップを開催してみるのも面白いかもしれません。

また、近くのカフェや商店に顔を出して仲良くなることも重要です。そこに来店したお客様に、お店の方がサロンの宣伝をしてくれるかもしれないからです。サロン側が宣伝するより、第三者からオススメしてもらった方が信頼度が増すというもの。もし、もう既に仲の良いお店があるなら、ポスターやチラシ、パンフレットや優待券などを置かせてもらえないかお願いしてみましょう。

自宅サロンにおいては、地域に溶けこむ努力が集客や認知度向上において何よりも大切です。

自宅サロン内装ポイント

コンセプトに沿った統一感

あなたのサロンのコンセプトは何でしょう?
内装はそのコンセプトが一目で分かるものですか?

自宅サロン最大の課題は、やはり住居を兼ねているために出てきてしまう「生活感」です。しかし、多くのお客様はサロンに非日常を求めています。しかも、仲の良い友人や家族であれば別ですが、あからさまに人の家の雰囲気が出ていると、たいていの人は気後れしてしまうものです。極力、生活感を抑えてサロン感を演出するようにしましょう。

そのためにも、内装の統一感は重要な要素です。通常のサロンも、白を基調としたナチュラルな内装だったり、モノトーンでまとめられていたりと、サロンのイメージに合った壁紙、椅子、小道具類で統一しています。
自宅サロンでも統一感のある内装を作っている方はいると思いますが、注意したいのはコンセプトとのずれ。一例を挙げてみます。下の写真を見てください。

とてもシックなヨーロピアンスタイルにまとめられていますよね。
しかし、このサロンのコンセプトが「癒し」だったらどうでしょう?あるいは、「バリ式マッサージ」を提供しているとしたら??

なんだか違和感がありませんか?

女性であれば特に、気持ちがそのまま身体に表れます。お客様の持っている気持ちを含めてサロンの世界観に引き込まなければ、どれだけ良い施術でもどこか満足できない、というお客様は一定数いるでしょう。いかにお客様を感動させられるかは、ドアを開けた瞬間から始まっているのです!高価なものを買い揃える必要はありませんが、自分のサロンの方向性・イメージに合ったものを選ぶようにしましょう。

ただし、自宅サロンだと一度に買い揃えるのではなく、少しずつ集めていくスタイルの方が多いため、同じコンセプトで集めていても全体の調和が取れていない場合があります。そのような場合、自分では気づけていないことが多いので、親しい友人などにどのようなイメージを持つか、ちぐはぐになっていないかを聞いて確かめてみましょう。誰が来ても、同じ印象を持ってもらえるサロン作りを目指してください。

日常の中の非日常

これまでに内装が大事だと散々述べましたが、人によっては内装を変えるほど資金に余裕がないという方もいると思います。そのような場合は、逆に生活感を武器にしていくのが良いでしょう。こざっぱりしてはいるものの、自宅のようにくつろげる空間作りをします。ただし、それだと手を抜いていると見られてしまうこともあるので、ちょっとした小物で非日常感を演出すると良いです。

たとえば、お客様をお迎えして一番にお出しするスリッパを、オシャレで高級感のあるものにする。間接照明を使って、普通の証明とは違った暖かみを演出する。観葉植物を置く。お茶類を提供するなら、少し背伸びして良い茶器をセットで揃える、などなど……。

もう一つ付け加えておくと、トイレにはこだわった方が良いです!これは自動車の有名ブランド、ホンダの創業者である本田宗一郎氏も言っていたことですが、トイレだからこそ気を使い、掃除する人の人間性が表れます。トイレが綺麗なところは必ずと言っていいほど良いところです。毎日何度も使い、日常とは切っても切り離せない場所だからこそ、ひと手間かけてこだわりましょう。

オリジナリティあふれるサービス

他では受けられないサービス

大手のサロンでは形式に則って行動しなければならない上、予約の時間も詰まっているので一人あたりにかけられる時間が少なくなり、サービス内容も薄くなりがちです。しかし、自宅サロンであれば、大手のサロンでは賄いきれない手厚いサービスを施すことができます。

たとえば、初めてのお客様へのカウンセリング。なんと30分~1時間かけてお客様のご要望を確認し、認識を擦り合わせていくオーナー様もいるそうです!もちろん、時間に余裕がないお客様もいるでしょうからそこは最初に聞いておきましょう。
他にも、アロマキャンドルを選べたり、好きな音楽を流せたりと、個人でやっているからこそできるサービスはたくさんあります。

より親身になってお客様に寄り添えるのは、個人サロンの強みです。その強みを活かして、自宅サロンならではのサービスを提供してください。「ここまでしてくれるの!?」とお客様に感動してもらえるようなサービスができれば、あなたのファンとなってリピートしてくれること間違いナシです!

自分の強みを生かしたサービス

サービスとひと口に言っても色々ありますよね。特に、これからサロンを開こうという方は、どんなサービスをすればいいのか悩んでいる方も多いと思います。ですが、サービス内容自体はサロンに関係のないことでも構わないのです!要は「来てくれてありがとう」という感謝の気持ちと「快適に過ごしてもらいたい」というお客様を想う気持ちが伝われば良いのですから。

メイクのお直しやアドバイスをする方もいれば、お手製のおやつを出す方もいます。個人的には、オイルマッサージ後にシャワーサービスがあったサロンが印象的でした。他にも漢方に詳しい方は、漢方薬を使った薬膳料理を提供するなど、サロンによって十人十色です。畑をやっているオーナーさんから野菜をお土産にもらった、なんて話も聞いたことがあります。

このように、お客様に喜んでもらいたいという気持ちさえあれば、何でも良いのです。自分の特徴や強みを活かしたサービスでおもてなししてください。

一対一ならではのコミュニケーション

新規獲得よりもリピーターを作ることに力を入れるべきなのが自宅サロンです。マンツーマンだからこそ、会話は重要になってきます。必要事項ばかり事務的に話すのではなくて、お客様との会話を楽しみましょう。なかには、静かに施術を受けたいという方もいると思うので、カウンセリングシートで事前に確認しておくと良いと思います。ただ、多くのお客様は「話を聞いてもらいたい」あるいは「専門家からアドバイスやためになる話を聞きたい」と思っているので、恐れず積極的に話しかけてくださいね。

このようしてコミュニケーションを密に取っていくと、自然とお客様との間に信頼関係が生まれます。そうするとリピート率が上がったり、来店頻度が高くなったりと徐々に効果が見えるはずです。また、あなたとの会話が楽しいと思ってくださっているお客様は、より施術時間の長いコースを選んでくれたり、オプションを付けてくれたりもします。
一人ひとりのお客様とじっくり向き合ってあげてください。

個人事業主としてのサロン経営

目標から逆算する

自分の自宅という環境、他のスタッフがいない状況だと、つい自分がオーナーであることを忘れてしまうこともあるかもしれませんが、あなたは立派な経営者です。経営者である以上、売上等の管理はもちろんのこと、向上心を持たなければいけません!

自宅でサロンを開く方の多くは女性で、家事や育児と並行して経営しています。大変なのは分かりますが、仕入価格やその日の売上など、お金関係はしっかり帳簿につけて管理してください。エクセルでも手書きのノートでも構いませんが、数値にすることで現状がよりはっきりと見えてきます。この辺りをなぁなぁにしてしまう人が多いので、経営に失敗する人が後を絶たないのです……。

また、月の来店人数や売上金額など、何か明確に目標を立てましょう。そしてその目標から逆算して、一日あたりどれくらいのお客様の対応をすればいいのか、今日できることは何か、などを正確に弾き出していきます。目標があることで気が引き締まり、やるべきことも明確になるので、今よりもっと高みを目指すこともできます。目標は月ごとに更新していくのがオススメですよ。

店販にも力を入れる

家賃がかからない分、コストは抑えられますが、一人だと捌ける人数が多くないため、どうしても売上が伸び悩みます。ここで注目したいのが店販です!個人経営でも商品を売ることはできます。ディスプレイや売り出し方に気を付けて、店販を買ってもらいましょう。大して時間をかけなくてもただ置いてオススメするだけで、その値段分の客単価が上がるのです。やらない手はありません!

ましてや、あなたのサロンに来るお客様の多くはリピーターなはず。あなたを信頼してきてくれているのですから、店販もすんなり買ってもらえる確率が高いです!まだ店販を置いていない、または置いているだけで説明したことはなかったという方は、ぜひ今日から行動を起こしてみてくださいね。店販の売り方については、過去に公開した連載コラムを参考にしてください。
ポップなどの広告の打ち出し方に関しての解説もしているのでおススメです!

店販の売上を伸ばす技とは?サロン経営に法律を活かす【薬機法その①】
店販売上向上の工夫とは?サロン店販ポップ作成の注意点【薬機法その②】
店販の売り方に応用できる!販売トークや広告のポイント【薬機法その③】
店販比率があがる!ユーザー視点で広告を考える【薬機法その④】
サロンの店販売上がアップする4つのポイント 【薬機法その⑤】

まとめ

以上、自宅サロンの集客と利益を伸ばす方法でした!内装以外は、今すぐできるものばかりだと思います。サロン運営に悩んでいる方も、これから開業する方も、どうぞ試してみてください。
開業して間もない時期は広告費がネックになってくるかと思いますが、ビューティーパークでは月々たったの3,000円で店舗情報を掲載することが可能です!初めてサロンを経営する方にはとてもおすすめですので、ぜひこちらから詳細をご確認ください。

皆さんのサロンがより輝けるよう、ビューティーパークカレッジは今後もお得な情報をお届けしていきます。お時間のある時に読んでもらえたら幸いです。また、コラムの内容に関する質問やご要望等も受け付けておりますので、お問い合わせフォームから気軽にお尋ねください。