美意識の高い大人女性が増え、年々関心が高まっているエイジングケア。この機会に新しく売り出してみてはいかがでしょうか。ただし、薬機法(旧薬事法)や景品表示法によって可能な表現が決められています。そこで、ヘアサロン・ネイルサロン・アイラッシュサロン・リラクゼーションサロンとエステサロンでできるアプローチ方法と、正しいメニューの売り出し方についてまとめました。売り上げが伸び悩んでいる方、ややこしい法律関係のアレコレを簡単に知りたい方は必見ですよ!

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アンチエイジングとは

アンチエイジングとは加齢による身体の衰えをできるだけ小さく緩やかにすることです。つまり、巷でよく耳にするような「若返り」ではなく「抗老化」を意味します。アンチエイジングは美容のイメージが強いですが、実は医療でも大きな注目を浴びており、心身ともに若々しく保ち、健康寿命を延ばす最高の予防医療だと言われているのです!

しかし、アンチエイジングという言葉は認められた医薬品等以外での使用を禁じられています。それだけでなく、若返りや完治といった表現など、商品や施術の効果・効能の範囲を逸脱する表現もしてはいけません。詳しくは、店販の売り方に応用できる!販売トークや広告のポイントをお読みください!

ここではオススメのエイジングケアメニューと薬機法および景品表示法に触れない宣伝例をご紹介していきます。

エイジングケアメニューの重要性

サロンを利用する顧客層の平均年齢が高くなったことにより、ヘアケア・フェイシャルケア・ハンドケアなどのエイジングケアに対する需要は年々高まってきています。また、年齢層が高くなればなるほど、客単価も高くなるとか。子供が独立し、時間やお金を自分のために使えるようになった40代以降の女性は、自分磨きに勤しむようになるのです。

しかし、その一方でサロンがニーズに対応しきれていないという現状があります。特に、高齢者向けの美容商品やサービスは非常に少なくオシャレをしたくてもできることの選択肢がないと不満を漏らす女性も・・・

今、サロンに最も求められているのはエイジングケアと言っても過言ではありません!また、今後もさらに需要が高まり、伸びてくる可能性が最も高いのもエイジングケアです!!したがって、ビューティーパークカレッジでは早め早めのエイジングケア導入をオススメいたします。

エイジングケアといえば高価格なイメージですが、適切に宣伝して必要性を感じてもらえれば必ずお客様は選んでくれます。そして先ほど述べた通り、年齢が高くなるほど客単価も高くなる傾向にあるということをお忘れなく!高単価なメニューを選んでくれるお客様がたくさん来店してくれたら、大幅な売り上げアップに繋がりますし、皆さんのサロンにとっても大きな利益がありますよね。ぜひ、この機会にエイジングケアメニューの導入と充実を検討してみてください。

参考:ウーマンズラボ「女性の美容悩み、年代別(20〜80代)」

美容サロンで取り組めるエイジングケアメニューと売り出し方

ここからはヘアサロン・ネイルサロン・アイラッシュサロン・リラクゼーションサロンとエステサロンのジャンル別に、導入をオススメしたいメニューや効果的な宣伝についてご紹介していきます!なお、宣伝例についてはご自由にサロンで使っていただいて構いません。改変もOKです!

ヘアサロンでできるエイジングケア

①頭皮ケア

何よりも一番オススメしたいのが頭皮のケアです!どんなに良い化粧水や美顔器を使ったとしても、頭皮のケアを怠れば顔にも影響が出ます。頭皮が老化によりたるむことで、余った皮膚は重力で下(顔)に落ちてきてしまいますからね。正しく宣伝すればヘッドスパはもとより、頭皮美容液やスカルプシャンプーなどの店販にも興味を持ってくれるお客様は多いと思います。

宣伝例:頭皮美容液

老化で頭皮もたるむ!たるんだ皮膚は下へ引っ張られ、顔のたるみの原因に……。この美容液をつけて毎日数分マッサージすればハリのある肌を実感できます!これ一本でお手軽エイジングケア♪

※ここで言うエイジングケアとは年齢に応じたお手入れのことです

②髪質改善

年齢を重ねるとどうしても髪のパサつきやうねりなどが出てきて、若いころとは髪質が変わってしまいます。また、髪が細くなったり白髪が目立ってきたりと気になることが山積みです!そんなお客様のために、最近ではいろいろな美容室が髪質改善トリートメントや、刺激の少ないカラー剤を導入し始めています。高齢化の進行によって、今後ますます需要が高まってくると思われますので、ぜひ今からでも導入してみてはいかがでしょうか?

宣伝例:髪質改善トリートメント

最近、髪がまとまらないなと感じるあなたに!縮毛矯正よりもお手軽でダメージが少なく、ツヤ感も保てる優れモノです。従来のトリートメントより格段にモチが良いのでコスパも最高!髪質改善トリートメントでハリ・コシのある健康的な髪を手に入れませんか?

ネイルサロンでできるエイジングケア

①ハンドケア

手にはたくさんのツボが集まっていることで知られていますよね。それらのツボを正しく刺激することで、新陳代謝を促進したり、血行不良による肌のくすみを改善したりと様々な効果が期待できます。施術の際にサービスあるいはオプションでハンドマッサージを行うネイルサロンもあるかと思いますが、ネイルをしたらセットで注文してもらえるくらいの看板メニューにしませんか?

また、この頃はハンドエステにも注目が集まっており、美容機器を導入するネイルサロンも出てきました。綺麗なネイルは美しい手にこそよく映えるものです。一番年齢が出やすい手のケアこそ、お客様に喜ばれるのではないでしょうか。

宣伝例:ハンドケア

手は年齢が一番見える部分です。せっかくキレイにネイルをしても手のシワが目立ったり、ガサガサしたりしていたら台無し……!そこでオススメなのがハンドケアコース!産毛の処理からピーリングによる古い角質除去まで、丁寧に手をケアします。仕上げに美容液を塗り込んでハンドマッサージをし、実年齢より若く見られる手に♪ご予約お待ちしております。

②フットケア

ネイルケアや角質除去、巻き爪の処理など、意外と足先のトラブルを解決してほしいお客様は多いのです!フットメニューも充実しているのに、いつもハンドネイルだけのお客様は、もしかしたら足先に自信がないのかもしれません……。過去のコラムでも紹介しましたが、フットケアを導入するサロンもちらほらと見受けられます。今ならまだ競合が少ないので、差別化の一因になり得るでしょう。興味のある方はサロンの新メニューにオススメ!海外で話題のフットケアもご覧になってください。

宣伝例:ゴマージュ(角質除去)

ゴマージュとはフランス由来のフットケアです。ハーブや植物の種子を細かくした天然素材の粒子で肌をこすって優しく角質を除去します。

足裏やかかとの古くなった角質、そのまま放置していませんか?古い角質は見た目が悪くなるだけでなく、ニオイのもとになる雑菌の大好物。サロンで一度、徹底的にツルツルにしましょう!

アイラッシュサロンでできるエイジングケア

アイラインエクステ

加齢とともにどんどん細く短くなっていくのがまつ毛です。つまり、マツエク自体が既にエイジング効果を発揮していると見て良いでしょう。確かに人口毛を植え付けているだけなので根本的なケアはできませんが、マツエクをすることで目元の印象が若々しくなるのは周知の事実です。

そんなマツエクサロンでも徐々に人気を集め、顧客満足度も高いメニューがアイラインエクステです!メイクの知識や技術をエクステに取り入れたもので、アイラインを引いたかのような仕上がりになるだけでなく、目の形も変えられて新しい自分を発見できると評判です。目の形が変えられるということは、加齢によりたるんだまぶたの改善も期待できるということ。導入すれば看板メニューになること間違いナシです!

宣伝例:アイラインエクステ

名前の通り、アイラインを引いたかのような存在感のある目元を演出します。ぱっちり感が出るので、従来のエクステより本数が少なくても大丈夫!自まつげへの負担を減らしつつ目元の修正も叶うため、重量感のあるまぶたや左右で目の大きさが違う人にもオススメです。メイク×マツエクで私史上最高の目元へ。

エステサロン・リラクゼーションサロンでできるエイジングケア

エレクトロポレーション(電気穿孔法)

エステサロンの場合も多くのメニューがエイジングケア効果のあるものだと思います。そこで、今回は施術方法を一つ、ご紹介します。エステ業界に携わる方なら知っている人も多いかと思いますが、エレクトロポレーションについてざっくり説明しますね。

イオン導入では表皮までしか有効成分を浸透させられませんでしたが、エレクトロポレーションの場合は電気の力でごく微細な穴を肌に開け、そこから有効成分を注入します。これによって、肌の奥まで有効成分が行き渡り、より高い効果を発揮できるようになっています。

また、同じように肌に穴を開けるメソセラピーという方法もありますが、こちらは痛みを伴ったり、針痕ができたりとリスクが大きいです。エレクトロポレーションは針を使わないので、肌への負担を最小限に抑えられ、かつ効果は最大限に引き出すという画期的な技術なのです!

宣伝例:エレクトロポレーション

お肌のケアが上手くいかなかった人必見!電気を使って角質層の奥まで有効成分を届けるエレクトロポレーションなら、あなたの健康的な肌をサポートできます。老化を抑え、いつまでも美しく健康であるために、今から始めてみませんか?初回限定のお得なトライアルコースでまずは効果を実感してください。

宣伝文を作る上でのポイント

同じことを意味していても別の言葉を使うだけで随分と印象や結果が変わります。ここでは薬機法に触れないように、かつお客様の興味を惹くような宣伝文を作る際のコツを3つのポイントに分けてお伝えします。

①断定はNG

たとえば「楽して痩せる!痩身エステ」などはその効果が定かでないことや、あたかもサロンでの施術だけで努力せずに痩せられるかのような錯覚を読み手に植え付けるため、薬機法に触れてしまいます。ダイエット関係は特に違反して摘発された例が多いので注意してください。先ほどの例であれば「理想のボディーラインを作るお手伝いをします」などの婉曲表現に変えて、痩身効果を想起させるようにしましょう。

当然ですが「絶対」、「完全」、「完璧」、「必ず」といった断定表現も避けるようにしてください。

②主観を入れる

主観的な表現を組み合わせることで断定を避けることができます。たとえば「薄くなった髪を元の姿に」と謳うのではなく、「若く見られたいあなたに」や「健康的な髪を実感!」といった表現を使うことで、髪のボリュームアップやツヤ出しがイメージできます。

③「美しく見せる」、「維持する」が基本

薬機法に触れない表現の目安として押さえておいてもらいたいのが「美しく見せること」、「維持すること」の範囲から外れていないかどうかです。広告等で利用できる表現はかなり厳格に決まっています。「シミやそばかすを解消」という言い回しや「新陳代謝を高める」といった言葉は絶対の効果を保証してしまっているだけでなく、この2つの範囲から外れて「治す」、「増進・増強」という医療分野にまでかかってしまっているので使えないというわけです。一種の目安にしてみてください。

参考:薬事法ドットコム

正しい知識で賢く経営を

エイジングケアの必要性と売り出すうえでの留意点について、理解していただけたでしょうか?サロンを経営するうえで、オーナーの皆さんは法を守りつつ売り上げを確保することが求められます。これを機に、ご自身のサロンメニューや宣伝の見直しをして、正しく効率よく集客や営業をしてもらえたら嬉しい限りです。

ビューティーパークカレッジではそんな皆さんの助けになれるよう、役立つ情報を毎週発信しています。新しいサービスの導入も続々と行い、より良いサロン経営ができるようにサポートしていますので、ぜひ知識コラムのブックマーク登録をお願いいたします!