最大でエステサロンを6店舗、飲食店を5店舗運営し、今では日本痩身美容協会の理事長として、エステサロン業界の革命を起こすべく奮闘している藤井麻美さんが、学生時代に見据えていたものとは何か。そして時代は流れ、今何を想うのか。
まだ『予防医療』という言葉が世間に浸透のしていない時代に何を思い、そしてどの様にその思いに近づいてきたか二十年余りの足跡(ストーリー)を語ってくれました。
一般社団法人 日本痩身美容協会
名前 | 藤井 麻美 |
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役職 | 理事長 |
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目次
経歴
Q.この業界に入る事になったキッカケや経歴をお聞かせください!!
A.実は昔から人のカラダについて興味があり、高校時代から調べたりしていて、将来は医者になって病気を治すのではなく病気にならない世界を作ろう!と思っていたんですね。
今だと「予防医療」という言葉は認知されていますが、その頃は「予防医療」という考え方はあまり浸透していなかったと思います。
そんな事もあり大学は理系の道に進みましたが、「予防医療」が食事と密接に関係するという事が自分自身の中で芽生えてきて、次第に「食」という事への関心が強くなったんですよ。
卒業後は大手食品メーカーの企画営業や大手製薬会社にも勤めたりしました。大手という事もあり、広く世の中へ私の想いを届ける事が出来ると思っていたのですが、やはりそこは会社なので自分が理想としている考えを全て受け入れてもらえる訳ではないんですよね・・・
なので自分で何かをしようと決意し、自身で経営を始めたんですね!
最初は「食」の基本、飲食店から!
飲食店の運営をしていきながら、次は直接、身体に触れる業種だという事で、そこで初めてエステサロンという美容業界に関わる事になるんですね!
それまでは美容って何?ってくらい、男性と同じような脳でしたが、何とか一番多い時で、エステ&リラクを6店舗、飲食店を5店舗まで広げる事ができました。
苦労・困難について
Q.これまでで、辛かった事や大変だった事はどんな事ですか?
A.う~ん、正直色々ありすぎて何を話そうか迷いますね(笑)
9割大変でしたから(笑)
でもやっぱりその中でも【女性社会】という事と【職人気質】という美容業界特有の所が私にとっては大変だったかもしれないです。
前述でもある様に美容って何?という事でエステに行った事もあまり無く働いた事も当然ない私なので、施術者にとって当たり前に分かる事も私は知らないんです。
それでも、「サービス業」としての経営には自信はあったので売上自体は問題ないのですが、やはり従業員は施術者(職人)なので、現場の事を知らない私(経営者)に対して凄く厳しいんですよね。
「こんな事も分かっていないオーナーに意見されたくない」とか「分かっていない人がそんな無茶な事言わないで下さい」とか。
私自身は売上を生む事で従業員の環境も良くなるし、当たり前の事だけをやっていては皆の成長や業界も発展していかないと思っていました。
だからこそ全く知らない美容業界でも成功できると思ったし、関わる方々の固定概念を壊したかったんですよ・・・ただ【職人気質】なこの業界ではそれを受け入れてもらうのは凄く大変な事でした・・・
それに重ねて【女性社会】という事で企業勤め時代では考えもしなかった人間関係のトラブルがあったり、想像もしない理由で急に従業員が辞めてしまったりと・・・
話し出すとキリがないので、この辺でやめておきますね(笑)
経営をするうえでの信念は?
Q.どの様にして大変な状況を打開してきたのですか?
A.もうね、これは自分でやってみせるしかないんですよ(笑)
無理だと言われたら、無理ではない事を自分自身で証明する。それが一番早いですし受け入れてもらえるんですね。
どう頑張っても1人のお客様しかお手入れできないという従業員に対して、『そしたら3人入れてみて!私が3人お手入れする!』と言い張って自分自身で対応したんですよ(笑)
今話せているという事は想像付くと思いますが、当然しっかりと対応をしていき、更には3名のお客様みなさんからご契約を頂きました。
ただ、こなすだけではなく満足度も高いサービスが提供できるという事を気付いてほしかったんですよ。その瞬間から、従業員からの態度は一変しました。この人が出来るというのだから出来るんだって、そう思ってもらいやすい様になりましたね。完全にではないですが(笑)
従業員の事、お客様の事、経営の事、全て考えなければいけないんですけどね。
それでも基本的には良いものを良いと実感してもらう。出来なさそうな事を出来ると気付いてもらう。お客様も従業員も同じですよね。その人の事を考えて真摯に対象の相手と向き合う。
その事ができればお客様も満足してくれるし、売上なんて自然とついてくるものですよね。
スタッフ教育で大事にしていることは?
Q.人材育成や従業員についての考え方をお聞かせください!!
A.私の中で徹底して考えているのが、イチ従業員であっても「経営者意識をもって業務する」という事です。
女性が活躍できる場だという事もありますし、今後従業員が結婚して出産してまた職場復帰してといった時に、自分自身で働きやすい場を作る時に、自分自身で経営をするという選択肢も出てくるんだと思うんですね。
それだけじゃなく独立して自分で頑張りたいと思う人も。
女性が活躍する世の中をつくりたいと思っているので、やはり女性の成功者は増やしていきたいですね。
その為にはイチ従業員であったとしても「経営者の気持ちになって」というのは凄く大切な事なんですよ。ただお客様の為になる事を考えてやるのではなく、サービスが提供できるという事は良好な経営状況があっての事なんです。
本当に良いサービスをお客様に提供し続ける為には、常に経営を良好にさせておく必要があります。
それが求めるお客様に常に良いサービスを提供できる事。すなわちお客様の満足度や幸せにも繋がると思います。
そういう事は常に伝えていますね。
今後について
Q.今後のご自身のビジョンなどはどの様に考えていますか?
A.今はサロン経営や美容商材のディーラー業、メーカー業などもやりつつ、日本痩身美容協会という協会の理事長もやっていますが、この『痩身』という事は一つの入り口でコンセプトなんですね。
私が昔から考えていた『予防医療』というものは『痩身』が非常に大きく関わっていると思っています。
今は「健康的なキレイな体をつくりましょう!」という事で『痩身』と言う事を伝えていっていますが、これが結局「健康でいる」事に繋がっているという事は、後で気付けばいい事なんだと思うんです。
入口が『痩身』という踏み出しやすいキッカケだったとしても、出口が『健康』であればこれも一つの『予防医療』なんじゃないかなと思います。
キッカケが踏み出しやすい事であれば世の中の多くの人が、そのキッカケを通じて『痩身』を知り、そして実現し、いずれ『健康』になっていく。
この流れを沢山つくっていきたいんですよね。
その為にこれからは『痩身』の入口をエステサロンやジムのみにする必要はないと思います。
時にはカフェで、時には個別指導でとか、、、
色々な所で『痩身』を知る機会や体感できる場所を作り出していきたいんですよね。
沢山の人に『痩身』=『健康』を理解して頂き体感して幸せになって頂く事。
それが今の私の使命であり、子供の頃から思い描いていた事の続きであり集大成になるんだなと思っています。
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