ラジオスティムとは
特殊医療機器であるラジオスティムは、JIIS(国立スポーツ科学センター)で採用されたことやソチオリンピックの治療ブースに設置されたことから大きな注目を集めています。次世代を担う最新の治療器として取り扱われている背景にはどのような特徴と効果があるのでしょうか。
そもそもラジオ波には細胞同士の摩擦熱(ジュール熱)によって身体の温度を上昇させていく効果が期待されています。また、マッサージなど人の手では届かない深層部にアプローチすることで筋肉をほぐして運動しやすい身体へと導いていく効果も併せて期待できます。それがプロのスポーツ選手にも受け入れられている要素のひとつです。
その中でラジオスティムは、ラジオ波の特性を生かして更なるアプローチをかけることで多くの効果を実現しています。その特性が、「抵抗の高い場所に温熱が集まる」というものです。電極のプラス極、アースと呼ばれるマイナス極を持つプレートの双方で身体を挟み、1秒あたりに数十万回ほど体内の分子を振動させています。対外から熱を与えるというよりも体内で熱を発生させているとイメージしてください。この振動により発生した摩擦熱が、いっそう効果を高め、身体全体の温度を上昇させるとされています。
美容系のラジオ波は浅部のみにしか熱が入りませんが、ラジオスティムは深部にも熱が入るように設計されています。
美容系のラジオ波は浅部のみにしか熱が入りませんが、ラジオスティムは深部にも熱が入るように設計されています。
また、ラジオスティムは電極から温熱を発して身体を温めるだけに留まりません。セラピストの手技を生かした温熱によってより効果的なアプローチが行えるところに更なる利点があります。スポット的な加温はもちろん、マッサージをしながら指先からラジオ波温熱を加えられるので、機械だけでは難しい施術も行えます。
これは施術を受ける側も施す側も双方にとってうれしい技術ですね。
これは施術を受ける側も施す側も双方にとってうれしい技術ですね。
ラジオスティムの効果
では、ラジオスティムにはどのような効果が期待できるのでしょうか。
深層部へのアプローチによる高い加温効果
ラジオスティムは、従来のラジオ波では届きにくかった深部まで施術を行えるところがポイント。「なかなか芯から温まった感覚がない」と感じた方も多いと思います。深部が温められることで得られる効果は想像しやすいのではないでしょうか。
身体全体の冷え性や肩こり・腰痛の改善など表面的な施術では効果が出にくかった部分にも結果が期待できるので、慢性疲労でお悩みの方や従来の施術で満足できなかった方はぜひ試してみてください。
新陳代謝の促進
新陳代謝とは、そもそも「古いものが新しいものに次々と入れ替わること」を意味します。昨今では、健康法や美容法において「細胞の新陳代謝」などという言葉をよく耳にしますが、これは細胞自体の入れ替わりを意味する表現です。
体内の古いものも常にアップデートさせ、新しいものに入れ替えていかないと体調を崩してしまいます。つまり、新陳代謝は生命維持に不可欠なものとなります。この新陳代謝を下げる主な要因としては、冷えや筋肉のこりなどがあげられています。これらを解消するためにラジオスティムが効果的なのです。ストレッチをしたり、半身浴をしたり……多くの解消法がある中、ラジオスティムを取り入れることで更なるアプローチが可能になります。