マーケットの移り変わりに合わせたリブランディング 多様なニーズに寄り添う
和漢植物エキスを配合したスキンケア商品「雪肌精」は、1985年にコーセーより効能特化型スキンケアシリーズ内の1アイテムとして誕生しました。
発売当初は第1次自然化粧品ブームの真っただ中。「身体や肌の悪い部分を取り除く」という西洋医学ではなく、「継続的に使用することで体質から改善する」という東洋医学の考え方を取り入れて開発された雪肌精は、世代や性別を超えて多くのユーザーに長年愛されています。
当初から処方やパッケージデザインをほとんど変えることなくコーセーの看板商品へと成長し、今年の5月に35周年を迎えました。その人気は日本のみならず、現在世界16か国でブランドを展開。雪肌精の化粧水累計出荷本数は6,150 万本を突破しています。
しかし2020年現在、世界では地球温暖化や水質汚染などの環境問題が深刻化。人・地球・社会にやさしい商品を選ぶ「エシカル消費」や、原産地にこだわった「ナチュラルマーケット」が浸透しつつあります。こういった市場の移り変わりやユーザーのニーズに寄り添うため、雪肌精はブランド設立から初めて大きくリブランディングしたのです。
今後は「Gift from the Earth SEKKISEI Clarity ~地球からいただく 雪肌精 透明素肌~」をキーワードに、商品を展開。これまで通り和漢植物が叶える「雪肌精ならではの透明感ある雪肌」は押さえつつも、水・植物・食べもの・大地など、地球が育んださまざまな自然の力を商品に配合し、ユーザーに届けてくれます。加えて、環境に配慮したパッケージを採用することで、地球からいただいた恵みをまた地球へと還元するサイクルを強化しました。
今回のリブランディングを機にブランドのメインロゴも一新。今まで親しまれてきた漢字からアルファベット表記へと生まれ変わりました。ブランドカラーも「Gift from the Earth」に伴い、地球色により近い「瑠璃色」を採用することでグローバルかつ存在感のあるブランドを表現しています。
透明感のある素肌を目指すすべての方へ向けた新シリーズ「クリアウェルネス」
「透明感のある肌」と聞いて、皆さんならどのような様子を思い浮かべるでしょうか。シミ1つない白い肌でしょうか。それとも水分をたっぷりと蓄えたみずみずしい肌でしょうか。美しい肌である条件の1つとして「透明感があること」というポイントを挙げる方が少なくない一方、「透明感」というキーワードの明確な定義付けは難しいとされていました。透明感とはシミやニキビのように目で確認したり、しわのように手で触ったりしてもわからない、いわゆる雰囲気や印象を表す言葉だったのです。
明確な定義をもたない透明感を向上させることは困難を極めます。コーセーは「透明感」のパイオニアとして、なんとかアプローチ方法を見つけようと2013年頃から角層研究に力を注いできました。その結果、開発された独自成分が「ITOWA(イトワ)」です。国産植物から抽出されたITOWAは透明感に関わる肌のバリア機能を高め、潤いを守ります。継続して使用することによって、乾燥などの外部環境に左右されない健やかな肌に導いてくれるのです。
そんな透明感のある肌には欠かせないといっても過言ではない美容成分、ITOWAを全商品に配合した雪肌精新シリーズ「クリアウェルネス」がこの秋誕生。ユーザーの趣向に合わせてチョイスできるように効能タイプとフリータイプの2種類を展開予定です。